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心臓カテーテル検査

心臓病は悪性新生物(癌)に次いで日本人の死亡数の第2位にあたります。特に近年、食生活の欧米化など生活様式の大きな変貌により狭心症、心筋梗塞 など動脈硬化が原因とされる心疾患は増加の傾向にあります。そのような心臓病が疑われた場合に、精密検査としてカテーテルという細い管を使って心臓を体の 中から調べる心臓カテーテル検査検査があります。

心臓カテーテル検査とは、冠状動脈という心臓を栄養する血管に造影剤を注入して血管の内腔を描出し動脈硬化による狭窄を評価したり、心臓の動きや内部の圧 力を測定することで、心臓の機能や弁膜症の状態などを評価します。さらに、従来から日本人などのアジア人に多いといわれている、冠状動脈のけいれんに由来 する冠攣縮性狭心症の診断のための薬物負荷による誘発試験や心筋症の診断のために心筋組織を採取する心筋生検などがあります。またカテーテルによる治療法 として、冠状動脈の狭窄を拡張する経皮的冠動脈インターベンション治療(PCI)などがあります。

心臓カテーテル検査室  心臓カテーテル検査室
心臓カテーテル検査室

慈恵医大循環器内科、心臓カテーテル班は、虚血性心疾患・心臓弁膜症・心筋症・先天性心疾患などのさまざまな疾患に対して前述の検査および治療に専 従する診療部門です。専任のスタッフが、通常の検査はもちろん、夜間休日の緊急検査や治療に対応可能な体制を整えています。検査・治療は原則的に橈骨動脈 すなわち手首から施行しており、常に低侵襲で患者さまに優しく負担の少ない検査・治療であることを目標としております。さらに、血管内超音波 (IVUS)、方向性冠動脈粥腫切除術 (DCA)、ロータブレータ、圧ワイヤー(冠状動脈の狭窄の前後の圧を測定することで、カテーテル治療の適応の有無を判定する評価法です)などの先進機器 を使用した狭窄病変の評価、治療を積極的に行っています。特に治療を行う際には、ほぼすべての症例で「血管内超音波」装置を使用して、治療を安全かつ正確 に行えるように努めております。「血管内超音波」は治療部位の血管の大きさや動脈硬化の質と量などを判断できるカテーテルであり、造影所見に加えより正確 な治療器具の選択、治療後の評価などを行うことが可能であり、ひいては合併症の軽減が可能といえます。

当院のカテーテル班の特徴は患者様の安全を最優先し、また検査に対して十分にご理解していただく事を重視しております。例えば、カテーテル検査で治 療の必要性がある病変が認められた場合、緊急性が高くない限りは原則的に検査のみで終了します。検査と治療を同時に行うことは不可能ではありませんが、治 療継続によるお身体に対する負担(造影剤増量に伴う腎不全、放射線被爆量など)の問題もありますが、検査で得られた結果を元にもう一度患者様、ご家族様と よく相談し、それぞれの患者様にあった治療方針を決定していくことが重要と考えているからです。なお、治療法決定には心臓カテーテル検査の結果だけでな く、負荷心筋シンチや圧ワイヤーなど様々な検査結果も積極的に取り入れております。

当院における心臓カテーテル件数(診断カテーテル数・PCI治療数)当院における心 臓カテーテル件数(診断カテーテル数・PCI治療数)

 

当院における心臓カテーテル・治療における合併症数(緊急例も含む)当院における心 臓カテーテル・治療における合併症数(緊急例も含む)

 

当院におけるカテーテル治療の手技比率当院におけるカテーテル治療の手技比率


2009年当院における薬剤溶出性ステントの使用比率 2009年当院における薬剤溶出性ステントの使用比率

 

当院におけるカテーテル治療成績当院におけるカテーテル治療成績

 

患者様のために常に高いレベルの治療を提供することはもちろん、本学の基本的精神「病気を診ずして、病人を診よ」とあるように、患者様に優しい医療 が提供出来る様、日々精進して行きたいと考えております。